特別寄稿
アウトカム志向のクリニカルパスからPOMRへ―腹腔鏡下胆囊摘出術クリニカルパスに連動した日めくり式医療記録用紙
本田 五郎
1
,
須古 博信
1
,
副島 秀久
2
Honda Goro
1
1済生会熊本病院外科センター
2済生会熊本病院腎泌尿器センター
pp.217-225
発行日 2003年2月20日
Published Date 2003/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101340
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はじめに
2001年に行われた日本クリニカルパス学会のアンケート調査によると,クリニカルパスの導入目的として最も多かったのはインフォームドコンセント(94.6%)であり,わが国では多くの施設で患者サービス向上のためのツールとして認識されていることが伺える1).しかし,クリニカルパスは巧く活用すればチーム医療とEBM(evidence-based medicine)を支援する効果的なツールにもなりうる2).そして,そのためにはアウトカム志向のクリニカルパスに連動した新しい形の医療記録用紙が重要な役割を持つと考えられる.そこで,当院の腹腔鏡下胆嚢摘出術クリニカルパスに連動した日めくり式医療記録用紙をその開発コンセプトとともに紹介する.
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