目で見る外科標準術式・36
内視鏡下甲状腺手術
清水 一雄
1
Shimizu Kazuo
1
1日本医科大学第2外科
pp.75-81
発行日 2003年1月20日
Published Date 2003/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101306
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
低侵襲,整容上の利点から内視鏡手術はもはや各科領域で一般化されている.甲状腺外科も国外1,2)および国内3,4)で最初の報告以来5年が経過し,本疾患を扱う施設では本術式が一般化してきた.甲状腺手術は女性に多い疾患であるとともに,露出された前頸部に手術創が入ることから,通常手術と遜色なく行うことができればこの内視鏡手術は主に整容上の利点からきわめて有用性があると思われる.現在は各施設から独自の工夫された方法が報告されているが5~7),本稿では内視鏡手術を取り扱う施設であればどこでも行える,簡便で,実用性のある筆者らの術式を示し,適応疾患,手術手技とポイントなどについて述べる.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.