特集 イラストレイテッド外科標準術式
Ⅶ.甲状腺・乳腺の手術
内視鏡下甲状腺手術
清水 一雄
1
Kazuo SHIMIZU
1
1日本医科大学外科
pp.459-466
発行日 2006年10月22日
Published Date 2006/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101046
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はじめに
低侵襲,整容上の利点から内視鏡手術はもはや各科領域で一般化されている.甲状腺外科も国外1,2)および国内3,4)で最初の報告以来9年が経過し,本疾患を扱う施設では本術式が一般化してきた.甲状腺手術は女性に多い疾患であるとともに,露出された前頸部に手術創が入ることから,通常手術と遜色なく行うことができればこの内視鏡手術はおもに整容上の利点からきわめて有用性があると思われる.現在は各施設から独自の工夫された方法が報告されているが5~7),本稿では内視鏡手術を取り扱う施設であればどこでも行える,簡便で,実用性のある筆者らの術式を示し,適応疾患,手術手技とポイントなどについて述べる.
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