特集 Q&A器械吻合・縫合のコツ
Q24 胃・十二指腸の端々吻合(ダブルステイプリング)のコツは?
永井 祐吾
1
,
田中 信孝
2
,
野村 幸博
2
,
永井 元樹
2
Nagai Yuugo
1
1総合病院国保旭中央病院内視鏡外科
2総合病院国保旭中央病院外科
pp.356-359
発行日 2003年3月20日
Published Date 2003/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101272
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胃切除後のBillroth I法の再建は,手縫いでも縫合不全などの合併症はめったにみられず,通常の開腹手術でわざわざ器械吻合を行うメリットは少ない.
しかし,腹腔鏡下手術においては,鏡視下あるいは小開腹での再建となり,消化液による汚染防止と手術時間短縮のために器械吻合の果たす役割は大きい.筆者らは腹腔鏡補助下胃切除1)を施行する際,器械吻合による端々吻合を施行している.この吻合法は少なくとも10分以内の短時間で終了でき,しかも完成後の外観は,手縫い端々吻合と何ら変わるところがない.最近は胃切除においても器械吻合器2個分の保険請求が可能になったので,当然のことながら開腹手術でこの手技を応用してもなんら問題はない.
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