Japanese
English
特集 生活習慣病および代謝性疾患と外科
〔生活習慣病および代謝性疾患を有する症例の術前・術後管理〕
高血圧および心疾患を有する患者の術前・術後管理
Perioperative cardiovascular management for noncardiac surgery
松宮 護郎
1
,
澤 芳樹
1
Goro MATSUMIYA
1
1大阪大学大学院医学系研究科外科学講座心臓血管呼吸器外科
キーワード:
虚血性心疾患
,
非心臓手術
,
カテーテルインターベンション
,
冠動脈バイパス術
Keyword:
虚血性心疾患
,
非心臓手術
,
カテーテルインターベンション
,
冠動脈バイパス術
pp.1443-1447
発行日 2006年11月20日
Published Date 2006/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101050
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要旨:生活習慣病の増加と高齢化社会の進行に伴い,非心臓手術症例に虚血性心疾患をはじめとする心疾患を合併する場合が増加している.術前スクリーニングから心疾患が疑われる場合は,手術の緊急度や手術自体のリスクなどと心疾患の重症度,心臓合併症の危険性を勘案して対策を立てる.術前冠血行再建の適応は不安定狭心症,左冠動脈主幹部病変,重症三枝病変などに限られる.カテーテルインターベンションは低侵襲であるが,周術期の急性ステント内血栓症の危険があり,4~6週間の待機が必要である.近年,冠動脈バイパス術は体外循環を用いない低侵襲術式が可能となり,非心臓手術との同時および分割手術の有用性が報告されている.
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