特集 イラストレイテッド外科標準術式
Ⅳ.肝・胆・膵の手術
門脈合併切除を伴う肝門部胆管癌手術
宮崎 勝
1
,
木村 文夫
1
,
清水 宏明
1
,
吉留 博之
1
,
大塚 将之
1
Masaru MIYAZAKI
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
pp.261-267
発行日 2006年10月22日
Published Date 2006/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101022
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はじめに
肝門部胆管癌はその解剖学的特性のため,容易に門脈・肝動脈への浸潤をきたし得る.しかしながら,血管浸潤例でも根治切除が望めると判断したら積極的に血管合併切除再建を行っていくことで,予後の向上につながる可能性が報告されている1~6).
今回は肝門部胆管癌において比較的しばしば遭遇する門脈浸潤例に対する血管合併切除術について,特に拡大肝右葉切除,門脈合併切除再建法の手技について詳述する.
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