Japanese
English
特集 急性腹症における低侵襲な治療法選択
重症虫垂炎に対する腹腔鏡下手術
Laparoscopic appendectomy for complicated appendicitis
長谷川 洋
1
,
坂本 英至
1
,
小松 俊一郎
1
,
広松 孝
1
,
田畑 智丈
1
,
河合 清貴
1
,
夏目 誠治
1
,
青葉 太郎
1
Hiroshi HASEGAWA
1
1名古屋第二赤十字病院外科
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
重症虫垂炎
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
重症虫垂炎
pp.1063-1066
発行日 2006年8月20日
Published Date 2006/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100951
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要旨:われわれは重症虫垂炎に対して腹腔鏡下手術を第一選択の治療法とし行っており,現在までに64例に対して施行した.われわれの手術術式の詳細を紹介するとともに,その治療成績を開腹手術例と比較検討して報告する.治療成績では,手術時間は開腹例と差を認めず,鎮痛剤の使用回数は有意に少なく,離床までの日数,入院日数は有意に短かった.また,合併症,特に創感染の頻度も有意に低かった.以上の結果,総診療点数も有意に少なく,医療経済上の観点からも有用と思われた.条件が整えば,重症虫垂炎に対しては腹腔鏡下手術を第一選択としてよいと考えられる.
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