Japanese
English
臨床報告・1
先端部残存型遺残虫垂炎に対し腹腔鏡下手術を施行した1例
A case report of residual appendicitis treated with laparoscopic surgery
森本 純也
1,2
,
小山 剛
1
,
松村 雅方
1
Junya MORIMOTO
1,2
1明治橋病院外科
2現 井上病院外科
キーワード:
遺残虫垂炎
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
遺残虫垂炎
,
腹腔鏡下手術
pp.1697-1701
発行日 2006年12月20日
Published Date 2006/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101673
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はじめに
右下腹部痛で発症する疾患は種々挙げられるが,虫垂切除術という既往歴があると,通常虫垂炎は除外される.このため,治療に関して診断の遅れから膿瘍形成や穿孔などの炎症が広範に及ぶ症例が多く,回盲部切除となることが多い1).しかし,遺残虫垂炎の報告は散見され,鑑別疾患としての認識が必要と考えられる.今回,われわれはこれまで報告のない,先端部残存型遺残虫垂炎に対して腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行した1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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