特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅸ.乳幼児の外来外科疾患
121.臍ヘルニア
浮山 越史
1
Etsuji UKIYAMA
1
1杏林大学医学部小児科
pp.360-362
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100897
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概念
出生後臍帯が脱落する際に臍輪筋膜の閉鎖が不十分であると腸管が脱出し,臍ヘルニアとなる.いわゆる,“でべそ”である.腹膜と皮膚は異常がなく,臍帯ヘルニアとは別の疾患である.臍静脈,臍動脈,尿膜管が閉鎖,退縮する時に通常は横筋筋膜により閉鎖される腹壁に小さな開口部が残ることにより生ずる1,2).生後,数週以内で出現する新生時期によく見られる疾患の1つである.
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