特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅳ.胸部
53.異常乳頭分泌
神尾 孝子
1
,
青山 圭
1
,
亀岡 信悟
1
Takako KAMIO
1
1東京女子医科大学第2外科
pp.172-174
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100829
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はじめに
非産褥期に乳頭から分泌のみられる異常乳頭分泌は乳腺外来受診者の5~10%を占め,腫瘤や疼痛についで多い症状である.原因疾患のなかには,乳頭分泌を唯一の症状とする早期乳癌も含まれるため,見過ごすことのできない重要な症状の1つとなっている.
本稿では,このうち特に一般の乳腺疾患とは異なる診断法が必要となる無腫瘤性異常乳頭分泌症例に対する診断手順と,特殊な検査法および手術手技について述べる.
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