特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅲ.頸部・肩
45.肩鎖関節脱臼
仲川 喜之
1
Yoshiyuki NAKAGAWA
1
1榛原町立榛原総合病院整形外科
pp.145-147
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100821
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病態ならびに診断
肩鎖関節は肩鎖靱帯(肩峰~鎖骨間),烏口鎖骨靱帯(烏口突起~鎖骨間),三角筋・僧帽筋(鎖骨遠位部に付着)の各靱帯および筋肉によってその安定性が維持されている.柔道やバイク事故など,肩を下にして転倒し肩峰を強打したとき,肩峰が衝撃的に下方へ引き下げられる直達外力によって,鎖骨遠位端に付着する靱帯・筋肉が損傷し肩鎖関節脱臼が生じる.肩鎖関節脱臼の分類法は種々報告されているが,各靱帯・筋肉の損傷程度,脱臼の方向を考慮したRockwoodの分類1)を紹介する.
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