特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅳ.胸部
46.胸壁外傷
岩﨑 正之
1
Masayuki IWASAKI
1
1東海大学医学部外科学系呼吸器外科学
pp.150-152
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100822
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胸壁外傷は鋭的外傷(穿通性外傷)と鈍的外傷(非穿通性外傷)に大別される.銃社会の諸外国では,鋭的外傷と鈍的外傷の比率は1対1である1~3).わが国での比率は1対2~3である.
胸郭は,呼吸循環に重要な臓器を保護する形で存在するため,胸壁外傷は単に胸郭の損傷にとどまらず,致命的な重要臓器の合併損傷を伴っていることが多い.胸壁外傷患者の病態は時々刻々と変化する.したがって,迅速な診断と治療が重要である.
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