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特集 乳癌初回の診療:ガイドラインと主治医の裁量
乳房切除術の適応とその根拠―歴史的考察を含めて
Which cases are indicated for mastectomy,following by history of the breast cancer treatment
清水 哲
1
Shimizu Satoru
1
1横浜南共済病院外科
キーワード:
乳房切除術
,
インフォームド・コンセント
,
Halstedian theory
,
alternative theory
Keyword:
乳房切除術
,
インフォームド・コンセント
,
Halstedian theory
,
alternative theory
pp.1129-1132
発行日 2004年9月20日
Published Date 2004/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100726
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要旨:乳癌の手術の歴史を振り返りながら,現在の乳房切除術の適応について述べた.19世紀半ばの腫瘤切除術しか行われなかった時代から,Halstedがradical mastectomyを考案して局所再発率が飛躍的に向上し,Halstedian theoryに基づいてmastectomyは一躍,乳癌の治療の主役となった.しかし,やがて,乳癌の予後は血行性転移が重要であると考えるalternative theoryが様々なRCTによって支持されるようになると,乳房温存療法と術後補助療法にその主役の座を譲ることになり,現在では,mastectomyは優れた局所コントロールができる治療法と考えられている.
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