Japanese
English
特集 甲状腺癌治療の最適化を目指して
甲状腺乳頭癌に対する標準手術とその根拠
Surgical management for papillary carcinoma of the thyroid
岡本 高宏
1
,
小原 孝男
1
Okamoto Takahiro
1
1東京女子医科大学内分泌外科
キーワード:
甲状腺癌
,
乳頭癌
,
甲状腺亜全摘
,
保存的頸部リンパ節郭清
Keyword:
甲状腺癌
,
乳頭癌
,
甲状腺亜全摘
,
保存的頸部リンパ節郭清
pp.405-408
発行日 2004年4月20日
Published Date 2004/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100588
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要旨:甲状腺乳頭癌の治療について解説した.甲状腺の一側に限局し(T≦-3),明らかなリンパ転移や遠隔転移がなく(N0,M0),かつ周囲臓器への浸潤がない(Ex≦-1)症例に対しては患側の甲状腺葉と峡部の切除,そして患側内深頸リンパ節の保存的郭清を標準術式としている.より進行した症例に対してはその状況に応じてさらに広範囲の手術と補助療法(放射性ヨードによる転移の検索・治療,さらにTSH抑制療法)を考慮する.これまでに報告されている“リスク・ファクター”や,術前超音波検査による病変の評価はそうした検討に活用されてこそ意義がある.
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