Japanese
English
特集 甲状腺癌治療の最適化を目指して
細胞診の読み方と限界―濾胞性腫瘍を中心として
Cytological diagnosis of thyroid tumors:A new diagnostic format and follicular tumors
森 一郎
1
,
谷口 恵美子
1
,
覚道 健一
1
Mori Ichiro
1
1和歌山県立医科大学第2病理学
キーワード:
甲状腺
,
細胞診
,
診断
,
濾胞癌
,
濾胞腺腫
Keyword:
甲状腺
,
細胞診
,
診断
,
濾胞癌
,
濾胞腺腫
pp.401-404
発行日 2004年4月20日
Published Date 2004/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100587
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要旨:今までの甲状腺腫瘍細胞診断では濾胞状構造をもつ細胞集塊が得られた時,濾胞癌と良性の濾胞腺腫やその他の病変との区別が十分ではないことが大きな障害となっていた.最近この点を少しでも改善するため細胞診断の診断様式が変更になったので,これを紹介する.いままで,濾胞状細胞集塊が得られた場合,ほとんどのものをClassⅢまたは疑陽性としていたが,新しい診断様式ではこれらの多くのものは良性,鑑別困難,悪性の疑いなどにその特色により分けられることとなった.利用する臨床医の間での無用の混乱を避けるため,この診断様式での約束と濾胞状腫瘍を中心に,新しい診断区分にどのような疾患が含まれるかなどを解説した.
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