Japanese
English
臨床報告・1
術前に印環細胞癌が疑われた横行結腸内分泌細胞癌の1例
A case report of endocrine carcinoma of the transverse colon suggestive of signet-ring cell carcinoma before surgery
中鉢 誠司
1
,
内田 孝
1
,
奥山 吉也
1
,
名久井 雅樹
1
,
玉橋 信彰
2
Chubachi Seiji
1
1栗原中央病院外科
2日本病理研究所
キーワード:
内分泌細胞癌
,
横行結腸
,
粘液産生細胞
,
印環細胞癌
Keyword:
内分泌細胞癌
,
横行結腸
,
粘液産生細胞
,
印環細胞癌
pp.375-378
発行日 2004年3月20日
Published Date 2004/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100583
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はじめに
消化管に発生する内分泌細胞由来の腫瘍は,カルチノイドと高悪性度の内分泌細胞癌に大別される.大腸内分泌細胞癌は早期より血行性およびリンパ行性転移をきたす予後不良な疾患である1,2).術前低分化腺癌や未分化癌と診断されたなかに,術後の検索によって内分泌細胞癌と診断された症例が報告されている3).今回,筆者らは腫瘍粘膜面に多数の粘液産生細胞を伴い,術前印環細胞癌が疑われた横行結腸内分泌細胞癌の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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