Japanese
English
臨床報告・1
直腸内分泌細胞癌の1例
A case of rectal endocrine cell carcinoma
石田 雅俊
1
,
山田 正治
1
,
宮田 幹世
1
,
川﨑 靖仁
1
,
下向 博洋
1
,
高橋 良和
1
Masatoshi ISHIDA
1
1大阪船員保険病院外科
キーワード:
直腸
,
内分泌細胞癌
,
カルチノイド
,
癌関連遺伝子
Keyword:
直腸
,
内分泌細胞癌
,
カルチノイド
,
癌関連遺伝子
pp.1209-1212
発行日 1997年9月20日
Published Date 1997/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902847
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はじめに
消化管の内分泌細胞由来の腫瘍はカルチノイド腫瘍として総称されてきたが,近年そのなかでも非常に悪性度の高い内分泌細胞癌(EC)と悪性度の低い典型的カルチノイド(CC)に分類されるようになってきた1).ECの発生頻度は非常に低いが,全消化管中で直腸は部位的に頻度が低く1),検索し得た範囲内では本邦で過去に12例のみである(表1)2-5)、われわれは,今回新たに直腸内分泌細胞癌を経験し,直腸の典型的カルチノイド腫瘍と癌関連遺伝子蛋白を含めた免疫組織学的検討を加えたので報告する.
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