Japanese
English
臨床報告・1
下大静脈に接した再発肝癌に対してマイクロ波凝固療法,エタノール注入併用療法が著効した1例
A case of long-term survival after microwave coagulation therapy/Ethanol injection therapy treatment for a recurrent hepatocellular carcinoma located in the right hepatic vein
山村 進
1
,
江上 格
1
,
渡辺 秀裕
1
,
宮本 昌之
1
,
飯田 信也
1
,
田尻 孝
2
Yamamura Susumu
1
1日本医科大学附属多摩永山病院外科
2日本医科大学附属病院第1外科
キーワード:
マイクロ波凝固療法
,
エタノール注入療法
,
下大静脈
,
肝細胞癌
Keyword:
マイクロ波凝固療法
,
エタノール注入療法
,
下大静脈
,
肝細胞癌
pp.347-350
発行日 2004年3月20日
Published Date 2004/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100576
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はじめに
肝細胞癌に対する治療方法は肝切除術などの外科的療法に加え,肝動脈塞栓療法(TAE)や,エタノール注入療法(EIT)などが症例に応じて広く行われている.近年,マイクロ波凝固療法(microwave coagulation therapy:MCT)による良好な結果が報告されている1).しかし病変局在が右横隔膜ドーム内でそのうち肝静脈-下大静脈(IVC)接合部のものは手術的にも,凝固療法でも治療が最も困難である2).このような症例に対して,今回筆者らは,再発肝癌に対してEIT,MCTの利点を生かした治療法を行い,良好な効果を認めている1例を経験したので報告する.
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