Japanese
English
治療
エタノール注入療法で転移病変が縮小した悪性黒色腫
A case of malignant melanoma with reduction of metastasized volume by ethanol injection
豊澤 聖子
1
,
貴志 知生
1
,
櫻根 幹久
1
,
古川 福実
1
Seiko TOYOZAWA
1
,
Tomoo KISHI
1
,
Mikihisa SAKURANE
1
,
Fukumi FURUKAWA
1
1和歌山県立医科大学皮膚科
1Department of Dermatology,Wakayama Medical University School of Medicine
キーワード:
エタノール注入療法
,
悪性黒色腫
,
姑息的治療
,
転移
Keyword:
エタノール注入療法
,
悪性黒色腫
,
姑息的治療
,
転移
pp.1132-1134
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100316
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要約
46歳,男性.2001年末から左腋窩に小腫瘤が出現した.その後,体幹部にも出現し,増大傾向を認め,疼痛を自覚した.近医での皮膚生検で悪性黒色腫と診断されたため当科を受診した.受診時,左鎖骨窩から左腋窩に一塊として連なる転移巣を認め,脳,肝にも転移がみられた.悪性黒色腫stageⅣと診断し,化学療法,放射線療法を施行したが,効果はみられなかった.日々増大する左腋窩転移巣のために上肢の運動制限が生じ,QOL低下の一因となってきた.姑息的にエコーガイド下にエタノール注入療法を4回施行したところ,転移巣が縮小し,患者のQOLが改善した.
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