Japanese
English
臨床経験
胸椎血管腫に対しエタノール注入療法を施行した1例
Treatment of Thoracic Vertebral Hemangioma by Intralesional Injection of Absolute Ethanol : A Case Report
小谷 俊明
1
,
山縣 正庸
1
,
南 昌平
1
,
高橋 和久
1
,
齋藤 朋子
1
,
米本 司
2
,
舘崎 慎一郎
2
,
花岡 英彌
3
,
守屋 秀繁
1
Toshiaki Kotani
1
1千葉大学医学部整形外科
2千葉県がんセンター
3井上記念病院
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Chiba University
キーワード:
vertebral hemangioma
,
脊椎血管腫
,
ethanol injection
,
エタノール注入療法
Keyword:
vertebral hemangioma
,
脊椎血管腫
,
ethanol injection
,
エタノール注入療法
pp.819-823
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902746
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抄録:胸椎血管腫は稀な疾患で,麻痺症状を呈した症例に対する治療報告例も少ない.下肢麻痺を伴う第5胸椎血管腫に対し,エタノール注入療法を施行し症状の改善が得られたので報告する.
症例は62歳,男性,下肢麻痺が進行,歩行不能となり,画像上,腫瘍の脊柱管内の進展,脊髄の圧迫像が見られ,第5胸椎血管腫と診断された.治療法として他疾患で広く用いられているエタノール注入療法を選択した.エタノールを経椎弓根的に第5胸椎椎体内にCTガイド下に計6.5ml注入,重篤な合併症は見られなかった.画像上,腫瘍は縮小,脊髄の圧迫像は改善し,神経所見は著明に改善,歩行可能となった.
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