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特集 血管外科的手技を要する肝胆膵・移植手術
肝胆膵悪性腫瘍手術
門脈本幹腫瘍栓に対する肝細胞癌手術
Hepatectomy with thrombectomy for hepatocellular carcinoma with portal vein tomor thrombus
有泉 俊一
1
,
山本 雅一
2
Shunichi ARIIZUMI
1
1東京女子医科大学肝胆膵外科
2社会医療法人中山会宇都宮記念病院
キーワード:
肝細胞癌
,
門脈腫瘍栓
,
手術治療
,
コンバージョン手術
Keyword:
肝細胞癌
,
門脈腫瘍栓
,
手術治療
,
コンバージョン手術
pp.1074-1083
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407213439
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【ポイント】
◆肝細胞癌(HCC)の門脈腫瘍栓はHCCの最も進行した病態であり,余命は1年以内,門脈本幹腫瘍栓(Vp4)では6か月である.
◆肝癌診療ガイドラインでは脈管侵襲を伴うHCCに対し4つの治療(切除/塞栓/動注/分子標的薬)が推奨されているが,門脈本幹腫瘍栓(Vp4)では塞栓は禁忌であり,一部の薬物治療は推奨外である.
◆門脈腫瘍栓を伴うHCCに対する肝切除の生存率は,他治療の生存率より良好である.また根治切除例では,術後動注治療により生存率が改善する.
◆摘出不可能な門脈腫瘍栓には,新しい薬物療法とコンバージョン手術が期待できる.
*本論文中、[▶動画]マークのある図につきましては、関連する動画を見ることができます(公開期間:2024年9月末まで)。
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