Japanese
English
特集 炎症性腸疾患―治療における最近の進歩
クローン病の外科的治療―手縫い吻合か,器械吻合か
Surgical treatment of Crohn's disease: Hand-sewn or stapled anastomosis
舟山 裕士
1
,
福島 浩平
1
,
柴田 近
1
,
高橋 賢一
1
,
佐々木 巖
1
Yuji Funayama
1
1東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座生体調節外科学分野
キーワード:
クローン病
,
外科治療
,
再発
,
吻合
Keyword:
クローン病
,
外科治療
,
再発
,
吻合
pp.883-887
発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100136
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要旨:クローン病では術後再発が高率であり,特に吻合部などの外科的処置を施した部位に高率である.吻合部再発の原因は不明であるが,吻合部の虚血や血管炎,狭窄,縫合糸による異物による免疫反応,腸管内容の停滞,逆流など多くの原因が想定され,解明の試みがなされてきた.また,実際の吻合法による再発の頻度の比較も数多く行われてきた.吻合形式においては端々吻合よりは側々吻合のほうが,また吻合手技においては,手縫い吻合よりは器械吻合の成績のほうが優れているという報告が多い.今後,さらに吻合方法や吻合手技についての検討を進め,術後再発の機序を解明するとともに吻合部再発の少ない吻合法が開発されることを期待したい.
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