Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
脳動脈瘤手術のための検査としてのthree-dimensional computed tomographic angiography(3D—CTA)において,手術所見と対比して以下の例で動脈瘤の診断または正常血管との位置関係の診断が困難であった。1)2個の動脈瘤が重なっている場合,分離して描出できなかった,2)穿通枝が必ずしも十分に描出されないため,穿通枝と動脈瘤陰影との関係が判定不能であった,3)A2が動脈瘤の起始部と分離して描出されなかった,4)動脈瘤と同径の血管の分枝部分の動脈瘤では,分離して描出できなかった,5)強く屈曲した血管では,その壁の一部が動脈瘤様の突出として造影された,6)M2の造影さえも必ずしも十分ではなかった。この結果から現時点では,3D-CTA単独では脳動脈瘤手術のための検査としては不十分であり,手技的な改善や他の検査との併用が必要で,これらの問題に注意して手術に臨むべきであると考えられた。
Three-dimensional computed tomography (3D-CT) has recently become available and is being increasingly applied in the field of neuroradiology. One of the procedures, 3D-CT angiography (3D-CTA), has been reported to be more advantageous than MR angiography in the diagnosis of cerebral aneurysms. Some investigators insist that conven-tional angiography is no longer needed to make the diagnosis.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.