連載 症候学メモ・39
屈曲性対麻痺(2)—肢位と腱反射の特色
平山 惠造
1
1千葉大学神経内科
pp.364
発行日 1988年4月1日
Published Date 1988/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406206089
- 有料閲覧
- 文献概要
◆屈曲性対麻痺はどうして起こるのかを先回は述べた。今回は,屈曲性対麻痺とはどういう形をしたものをいうか,をテーマにしてみたい。
屈曲性対麻痺の出来上った形は,両下肢を股関節と膝関節で強く屈曲し,踵は臀部に接している。股関節での屈曲が強ければ,大腿は腹の上に乗ったような形になることもある。足関節はおおむね直角のこともあれば,底屈していることもある。
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.