Japanese
English
特集 閉塞性脳血管障害
閉塞性脳血管障害の外科的治療
Surgical treatment of occlusive cerebrovascular diseases.
菊池 晴彦
1
,
唐沢 淳
1
Haruhiko Kikuchi
1
,
Jun Karasawa
1
1国立循環器センター脳神経外科
1Department of Neurosurgery, National Cardiovascular Center
pp.61-70
発行日 1983年1月1日
Published Date 1983/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406205057
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I.はじめに
閉塞性脳血管障害に対する外科治療は,はじめ頸部でのcarotid stenosisに対し計画された。1950年代の前半にCarrea, Molins, Eastcott, Pickering, Robbらにより頸部内頸動脈の血行再建術が報告されている。頸部内頸動脈血栓内膜除去術の成功例は1953年のDeBakey,1956年のCooleyの報告がある。当時,ほとんど同時期に他の多くの外科医も血栓内膜除去手術を手がけていたと思われる。
1961年にはじまつた頭蓋外脳血管閉塞症のjoint stu—dyで,血栓内膜除去術施行例に明らかに一過性脳虚血発作が少ないことが認められた。その後いろいろの手技,麻酔,モニターの改善により手術死亡率は1〜2%に減少し現在に至つている。
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