—K．F． Swaiman,S．Ashwal 著 福山幸夫（東京女子医科大学教授） 監訳—MEP小児神経病ケーススタディ—46例の研修

　小児神経病の症例研究に関する適当な指導書は我が国になかつたので，この方面の第一人者である東京女子医大の福山幸夫教授が監修され，医学書院から本書が出版されたことは時宜を得たものであり，小児神経学に関心を持つ研究者あるいは医師にとつて有難いことである。

　まず本書名のはじめに冠したMEPの意味はMedical ExaminationPublishing Co．という本書を発刊している医学書店の名前からとつたものであるらしい。なお，私は小児神経学の専門家ではないので，原著者のミネソタ医科大学のSwaiman教授およびロマリンダ医科大学のAshwal助教授を直接知らないが，それぞれ各医科大学の小児神経学の教室に属しているスタッフである。