書評
—S. M. Wolf,T. L. Munsat, P. B. Dunne 著 東京大学神経内科グループ 訳—MEP神経病ケーススタディ—59例の研修
荒木 淑郎
1
1宮崎医科大学
pp.1246
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204339
- 有料閲覧
- 文献概要
最近,従来の古典的な教科書の他に,実際的な症例を提供し,症例を通して実地臨床を学ぶように意図されたケーススタディの書物が注目されている。この「臨床症例検討」方式は,読者を現在の時点で患者を診療している臨床医の立場に立たせて,自分で病気の局在を決め,診断し,鑑別診断した上で,治療方針を立てるように考えながら学ぶように工夫されている。
神経病のケーススタディは,他の疾患のケーススタディと同じ目的でニューヨークの医学試験出版会社(MEP)において編集されたものである。米国,ロスアンゼルスの南カリフォルニア大学の神経学のWolf教授とMunsat教授およびフロリダ大学のDunne教授は,日常しばしば遭遇する神経疾患から,ごく稀な疾患に至るまで広い範囲の神経疾患59例を選び編集している。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.