書評
—〔編〕V.C. Vaughan, III, R. J. McKay〔監訳〕中山健太郎(東邦大学教授) 奥田 六郎(京都大学教授)—「ネルソン小児科学」
小林 登
1
1東京大学
pp.632-633
発行日 1980年6月1日
Published Date 1980/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204603
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Nelson教授のTextbook of Pe—diatrics第10版が,この程,東邦大学の中山健太郎教授と京都大学の奥田六郎教授(現,福井医科大学副学長,病院長)の監訳によつて,「ネルソン小児科学」として出版されたことをまずお祝いしたい。
Nelson Textbook of Pediatricsが,第二次世界大戦後のわが国で,現在まで40年間近くにわたつて,多くの小児科医によつてよまれ,日本の小児科学会に強いインパクトを与えてきたことは言をまたない。現在,わが国の小児科学会のリーダー的な立場にある小児科医のほとんどはての教科書で育つたと言つても過言ではない。もちろん,日本ばかりでなく,世界の多くの小児科医にとつても同じであるが。Nelson教授はアメリカの生んだ小児科医の中の巨星である。
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