Japanese
English
CTスキャン アトラス6
変性疾患
Degenerative disease
夏川 明子
1
,
永井 博子
1
Meiko Natsukawa
1
,
Hiroko Nagai
1
1新潟大学脳研究所神経内科
1Department of Neurology,Brain Research Institute,Niigata University.
pp.1240-1245
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204338
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変性疾患のCT所見の主体は,脳実質の変性に伴う脳萎縮の形態学的反映である。脳萎縮の性質を知ることはCT上不可能であり,また,CTで解析し得る神経構造はまだ限られており,脳腫瘍や脳血管障害における程には診断的意義を発揮し得ていないが,個々の症例において神経症状の推移を裏づける萎縮の進行を形態面から把握しながら経過を追い,予後を論ずる上で最も優れた手段である。最近では若干の疾患で萎縮局在のパターンにある傾向が見られ,鑑別診断に役立てようとする試みもなされている。
ここでは,脊髄小脳変性症,パーキンソン症候群,脱髄疾患,Wilson病,その他二,三の疾患をとりあげ,CTを供覧しその特徴を述べる。
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