症候群・徴候・47
Lhermitte (レルミット)徴候
平山 恵造
1
1順大脳神経内科
pp.1103
発行日 1975年10月1日
Published Date 1975/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203788
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Lhermitte徴候,またはLher—mitteのelectric sign (電撃徴候)という言葉は,Lhermitteの自国のフランスよりは英米においてよく用いられている。フランスではdou—leur à type de décharge électrique(放電形の疼痛)というやや長い言葉で表現するのが普通である。
この徴候は,①頭の前屈によつて生じ,②痛みは直ちに起つて,運動を止めれば存続しないが,動かすたびに繰返され,時間的にもまた空間的にも稲妻様である。③電撃様の痛みは上から下へと,項部から脊柱に沿つて,多くは両下肢末端まで走り,上肢にも広がることがある。(なお,これは項部強直を伴うものでない。)
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