画像診断と病理
Dysplastic cerebellar gangliocytoma(Lhermitte-Duclos disease)
星野 豊
1
,
亀田 浩之
1
,
原田 太以佑
1
,
工藤 與亮
1
,
伊師 雪友
2
,
三橋 智子
3
,
杉野 弘和
4
1北海道大学病院放射線診断科
2北海道大学病院脳神経外科
3北海道大学病院病理診断科
4北海道大学大学院医学研究院病理学講座腫瘍病理学教室
pp.1276-1277
発行日 2020年10月25日
Published Date 2020/10/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000001959
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10歳台,女性.複視を自覚して近医眼科を受診.視神経乳頭浮腫を認めたため,精査目的にMRIを撮像.MRIでは右小脳半球に腫瘤性病変を認めた.T2強調像で腫瘤内部は高信号を示し,大部分で小脳脳回と考えられる縞状の構造を認めた.T1強調像では腫瘤内部は小脳実質と等~低信号を示し,明らかな造影効果は認めなかった.拡散強調像では一部に小さな高信号があり,同部のADCは上昇していた.単純CTでは正常小脳実質より低吸収を示し,石灰化を認めなかった.腫瘤の第四脳室圧排による閉塞性水頭症があり,腫瘤摘出術が施行された.
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