Japanese
English
アトラス 神経筋疾患の臨床3
神経筋疾患診断上の問題点,とくに"神経原性"・"筋原性"筋病変および"fiber type選択性"筋病変について
Problems on the diagnosis of neuromuscular diseases. Special respect to "neurogenic"or "myogenic", and "fiber type selective" muscle lesion
田辺 等
1
Hitoshi Tanabe
1
1虎の門病院神経科
1Department of Clinical Neurology, Toranomon Hospital
pp.274-279
発行日 1974年3月1日
Published Date 1974/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203511
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1.神経筋疾患の病態表現(診断)
病態表現の形式
神経筋疾患ではmotor unitの特性にも関連して,非典型性・病型移行性を示すものが多く,診断上entityとして問題が残る場合には,しばしば病態を形成する要因(problem list)的表現も用いられる。形式としては①古典的entity,②症候群,③疾患群,④原因分類,⑤局在分類,⑤要因併記,その他が例示される。最近の報告例では,①〜⑤に強調すべきkey wordを付したもの,および⑥が目立ち,また既知の概念のみならず新病型・移行型などの提起も含まれている。分類については,歴史的業績を尊重した上で新知見を加え,生化学的な面をも含めた本質的な病因・病態の解明が常に意図されるべきであり,間接証拠による機械的な亜型の細分化はその意義に乏しい。
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