特集−1 第31回日本脳神経外科学会総会
一般演題抄録・追加・討論—一般演題A〔1〜46〕
杉本 侃
1
,
桂田 菊嗣
1
,
山田 良平
1
,
岡田 芳明
1
,
跡部 正明
1
1大阪大特殊救急部
pp.501-533
発行日 1973年4月1日
Published Date 1973/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203311
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演題〔1〜8〕座長:最上平太郎 教授
【1】 頭部外傷患者の呼吸障害に関する研究
頭部外傷患者の治療にあたつて呼吸管理や酸索療法の重要性につき今まで種々の論議がなされてきたがその基礎ともなるべき呼吸障害の実態については殆んど研究されていない。この点を実際の臨床例によつてあきらかにするのが本研究の目的である。
研究対象は昭和44年以来当科に入院した頭部外傷患者のうち呼吸と循環機能に関し充分な検査を行いえた153症例である。内訳は意識回復が3日以内のもの33例(第I群)9日以内が23例(第II群)10日以上の遷延例が22例(第III群)受傷後1週間以内に脳死となつたものが75例(第IV群)である。
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