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ムチうち症の硬膜下血腫/血液透析患者のSH
Subdural hematoma after whiplash injury/Subdural haematomas in patients undergoing haemodialysis
Ommaya, A. K.
,
Yarnell, P.
pp.246,305
発行日 1970年3月1日
Published Date 1970/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202686
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ムチうち症が硬膜下血腫(SH)を合併したという報告はまだないようだが,Ommaya一派はサルその他を用い,ムチうち実験で,cerebralconcussion, surface hemorrhage(脳,脊髄)をみいだしており,この実験から,ムチうち型損傷でclosedhead injuryをまねきうるという意見を発表している。第1例62♂ 医師,停止中,seat beltつけていた。10,000lb積みトラックが30mphで追突。後頭が後にぶつかつたがシートベルトで体も頭も前方にはぶつからぬ。すぐ車から出たが立ちあがれない。20分後警官救出。NewYork Univ.Hosp.入院。項痛,左上肢内縁痛,C7-T1に圧痛,X-Pで脊椎異常なし。翌日項痛増強,さらに3日増強,10日全頭痛,嗜眠,mental dullness,3週まで増悪,右半身(ことに下肢)麻痺,papillo—edema,血圧110/72,心拍60,髄液無色,3個の赤血球,Echo 3mm左→右偏位。そこでslowly evolv—ing cerebrovascular thrombosisを考え,ヘパリン使用,翌日血管造影で20cm大のSH発見,手術,5カ月後,職に復した。第2例中年女性,速度不明で運転中,柵にぶつかる。強く前部にぶつかり,頭は胸に垂れ,しかる後,後方に運動した。項・肩・背痛で5日後受診,cerebralconcussionとcervical sprainと診断,6日悪心。7日very weak,drowsy,完全な左半麻痺,8日un—responsive,瞳孔不等,突然死,剖検で大きなSH証明。
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