書評
—執筆者 佐々木常雄・鈴木 宗治・大島 敏美・斎藤 達雄・山下 久雄・小林 公治・村井 竹雄・浅井 卓夫—臨床X線診断学 第2巻 頭部
高橋 信次
pp.163
発行日 1968年2月1日
Published Date 1968/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202346
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最近X線診断学の各分野にわたる大部の書籍が続ぞくと発刊されるのは喜ばしいことだ。戦前の故田宮知耻夫教授の『X線診断学』はまことによい本で,当時の日本を代表する唯一のものであつたが,その内容は内科学の分野に限られていた。それにくらべると,この「臨床X線診断学・全4巻』はあらゆる分野のX線診断を網羅し,その量・質ともに格段の相違がある。これは日本の医学界のために慶賀すべきことだと思う。
この『臨床X線診断学』の編集にあたつた斎藤教授ほか4人はそれぞれ在東京(うち1人は千葉)の放射線医家で,現在もつとも油ののつた人達である。この方々の編集方針はこれを四巻に分けて刊行する手順であるが,その「第2巻・頭部」が今回発刊の運びとなつた。これは300頁に577図を収めている。
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