泌尿器科の先達を訪ねて・4
高安久雄先生
町田 豊平
,
高安 久雄
pp.435-439
発行日 1996年5月20日
Published Date 1996/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901826
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■東大泌尿器科入局の頃
—本誌では,1912年(明治45年)に創立された日本泌尿器科学会の先達の先生方から,泌尿器科医として歩まれた道を辿りながら,臨床医としての思い出や学会への期待などを伺う対談を連載しています。今回は高安久雄先生にご出席いただきましたが,まず最初に,先生が東京大学を卒業され泌尿器科を志した動機からお聞きしたいと思います。
高安 私は大学を卒業したらできるだけ早く臨床医として田舎へ帰らなきゃいかんと思っていたんです。上の兄は上海の居留民団病院に皮膚科泌尿器科部長として出ていたし,次兄は海軍軍医になることになっていました。そのうえ父は年をとっていたから,父の専門の皮膚・泌尿器科でもやって故郷の栃木に帰ろうかなと考えていた。
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