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あとがき
臺 弘
pp.322
発行日 1967年3月1日
Published Date 1967/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202193
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昔は誰とかのTriasなどというものがあつて,試験問題にはよく使われた。今では臨床検査のデータがずらりと並んで,これで診断しろとばかり,電子計算機の方が偉い時代となつた。これも結構だがどうも無味乾燥でやはり人間味が欲しくなる。
神経病学には人の名前のついた症状や症状群がたくさんあつて,学生を悩ませるばかりでなく専門家も忘れてしまうほどである。Wartenbergがこのような傾向をいましめているのは周知のことである。これに同感される方も多いだろう。
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