Japanese
English
連載 電子顕微鏡による脳の形態学アトラス・3
中枢および末梢のシナプス構造
synapsis
浜 清
1
,
山元 寅男
2
1大阪大学医学部解剖学教室
2親潟大学医学部解剖学教室
pp.676-684
発行日 1966年7月1日
Published Date 1966/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202073
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
ニューロン相互間あるいはニューロンと効果細胞の接触部はシナプスとよばれ,その部を通じて興奮が伝えられていくと考えられている。シナプスでの伝達機構には直接局所電流によるものと化学伝達物質の仲介によるものの2種類があり,前者は電気的シナプス,後者は化学的シナプスとよばれる。哺乳類の中枢および末梢にみられるシナプスはほとんど後者に限られているので,ここでは化学シナプスの微細構造上の特徴を記するにとどめる。
シナプスは相接する二つの細胞によつて形成されるが,生理的な興奮伝達の方向に従って前シナプス側と後シナプス側が区別され通例この前後が入れかわることはないと考えられている。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.