特集 第24回日本脳・神経外科学会・II
一般演題抄録・討論・総括(69〜128)
外傷・超音波・その他—一般演題【109】〜【128】
植木 幸明
1
,
田中 憲二
2
,
都留 美都雄
3
,
徳岡 俊次
4
1新大脳研脳神経外科
2順大外科
3北大脳神経外科
4山口大外科
pp.402-415
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202033
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【109】 実験的頭部外傷における側脳室上衣細胞および脈絡叢の電子顕微鏡学的研究
(順大第2外科)島田裕亘 高垣 衛新井洋右 細田誠治
従来,脳脊髄液の代謝に関与すると考えられている脈絡叢ならびに側脳室上衣細胞に関しては多くの報告がなされてきたが,いわゆる「血液—脳脊髄液関門」の最も重要な組織としてとり上げられてきている。われわれはこの本態を知るために実験動物を使用して頭部外傷時のこれら脈絡叢および側脳室上衣細胞の態度を電子顕微鏡学的に検索した。
実験は雑種犬を使用し,遠心力加速度実験装置により−5Gの負荷を3分間与えて閉鎖性頭部外傷を作成し,受傷直後より3ヵ月にわたり経時的にこれを剖検した。すなわち,開頭後血流停止前に側脳室を開放して側脳室上衣細胞および脈絡を2%オスミウム酸(加燐酸緩衡液)で固定し,epon 812で包埋,酢酸鉛にて染色した後,電子顕微鏡にて観察した。
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