特集 第25回日本脳・神経外科学会総会
一般演題抄録・討論・総括—一般演題[1]〜[57]
喜多村 孝一
1
,
植木 幸明
2
,
北村 勝俊
3
,
鈴木 二郎
4
,
田中 憲二
5
,
光野 孝雄
6
,
徳岡 俊次
7
,
橋本 義雄
8
,
陣内 伝之助
9
,
堀 浩
10
,
竹友 隆雄
11
,
斎藤 義一
12
,
粟津 三郎
13
1東大脳神経外科
2新大脳研脳神経外科
3九大脳神経外科
4東北大脳研脳神経外科
5順天堂大外科
6神戸大第1外科
7山口大外科
8名大橋本外科
9阪大陣内外科
10奈良医大第2外科
11岐阜大第2外科
12鳥取大第2外科
13東邦大外科
pp.260-304
発行日 1967年3月1日
Published Date 1967/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202191
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【1】脳室内腫瘍の手術経験
京都府立医大第1外科・福間 誠之遠山 光郎・小竹 源也・竹友 重信
脳室の腫瘍はintraventricular (i.v.)とparaventricular(p.v.)に分けられるが,これらは脳圧亢進症状以外は局所症状に乏しく,その扱いは臨床上困難なことが多い。われわれの経験した脳室系腫瘍は17例で,その内訳は側脳室の,i.v.3例(meningioma1例,tuberous scler—osis 2例)とp.v.3例(astrocytoma, ependymoma,glio—blastoma各1例);第3脳室のi.v.はなく, p.v.4例(craniopharyngioma 2例,oligodendroglioma 1例,astro—cytoma 1例);第4脳室のi.v.1例(Plexus papilloma)とp.v.6例(medulloblastoma 2例,ependymoma 1例,spongioblastoma 3例)である。
診断には脳室撮影を欠くことができないが,脳圧亢進に対して,まずburr holeより脳室穿刺を行ない,tidaldrainageにより減圧をはかつてから,後日空気あるいはmyosilなどの造影剤を注入し,脳室撮影を行なつてから手術を行なうのが良いと考える。
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