特集 第4回日本定位脳手術研究会
演題抄録・討論
pp.419-432
発行日 1966年4月1日
Published Date 1966/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202034
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【1】新定位手術装置の考案
(慶大脳神経外科)工藤達之 吉井信夫
(同 神経科)三浦勇夫
現在まで数多くの定位脳手術装置が考案発表されているが,大別して装置を頭蓋上に固定する簡単で小さな装置と,頭蓋を装置内に固定する形の比較的大型のものがある。後者はやや複雑な形態と機能を有しているが,目標点への到達はより正確である。
定位脳手術は,いうまでもなく盲目的な手術であり,しかも目標である基底核およびその附近には重要な中枢が集中しており,僅少の誤差が重大な障害を招来する。したがつてこの手術は精度を第一とする。また刺入針の刺しかえによる脳の副損傷は避けなければならない。われわれは,これらの点に留意して新しい装置を考案作製した。
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