学会レポート 第24回日本脳・神経外科学会
シンポジウム—B・D・E・I—抄録・討論・総括
シンポジウムB「グリオーマの治療」
都留 美都雄
1
1北大脳神経外科
pp.261-265
発行日 1966年3月1日
Published Date 1966/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406202009
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
【B−1】Medulloblastomaの摘出手術
(東北大葛西外科)岩淵 隆
(東北大脳研脳神経外科)鈴木 二郎堀 重昭 宇根岡 啓基
medulloblastomaは本来悪性である上に,第四脳室腫瘍として,幼小児に発生することが多いため予後は現在なお悲観的で,治療法に関しても,問題が多い。われわれは現在まで20年間に28名の組織学的に確認された本腫瘍患者を経験したが,そのうち6名に再発,再治療を行なった。男女比は20:8,年令分布は1才5カ月ないし26才で,そのうち10才未満は17名,ほぼ諸家の統計のごとくである。
昭和32年以前の症例は8名で,そのうち1名に,部摘と術後照射を行ない得て,再発再手術まで1年間症状消失せしめたが,他の7名はすべて,術後数日ないし2ヵ月以内に失つた。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.