学会レポート 第23回日本脳神経外科学会
講演抄録・討論・総括・I—一般演題〔1〕〜〔81〕
脳水腫・生理I—一般演題〔20〕〜〔25〕
川野 正七
1
,
万木 二郎
1
,
小野 博久
1
,
岩田 金治郎
2
,
佐藤 修
2
,
渡部 三郎
2
,
中島 典英
2
,
富安 信
2
,
中島 正光
2
,
中村 鋼二
2
,
臼井 和夫
2
,
植木 幸明
3,4
,
矢作 保治
5
,
竹内 一夫
5
,
岩淵 隆
6
,
坂田 一記
7
,
深井 博志
4
,
根本 弘之
4
,
宮崎 雄二
8
,
萩原 良治
8
,
高松 秀彦
8
,
矢田 賢三
9
,
星野 列
10
,
長島 親男
11
,
鈴木 二郎
12
,
高木 健太郎
13,21
,
小坂 光男
13
,
佐藤 豊彦
13
,
山本 宗平
13
,
小山 靖夫
14
,
竹林 弘
15
,
山本 信二郎
16
,
須田 勇
17
,
佐野 圭司
18
,
寺尾 栄夫
18
,
早川 勲
18
,
鎌野 秀嗣
18
,
斎藤 勇
18
,
影山 直樹
19
,
渡辺 徹
19
,
牧野 博安
20
,
青柳 実
19
,
寺浦 哲郎
19
,
半田 肇
19
1長崎大第2外科
2名大橋本外科
3新大脳研
4新大脳外科
5虎ノ門病院脳神経外科
6東北大葛西外科
7岐阜大第2外科
8札医大脳神経外科
9北大脳神経外科
10広大外科
11茨城県中央病院
12東北大脳研外科
13名大第1生理
14国立がんセンター
15和医大外科
16金大脳神経外科
17神戸大生理
18東大脳神経外科
19京大脳神経外科
20千大中山外科
21名大生理
pp.247-252
発行日 1965年3月1日
Published Date 1965/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201801
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〔20〕Ventriculo-pleural shuntの再検討
水頭症に対するventriculo-Pleural huntはかつてHeileによつて1918年に創められたが貯溜液による胸腔内の圧迫や癒着や閉塞が起こるために次第に顧みられなくなつた。しかしRansohoff〔1954)がふたたびとりあげるようになつてまた注目されてきた。われわれは1960年以来,この方法を23例に用いてその改良を試みてきたが脳室心耳シャント用のシリコンチューブを用いて右前胸部経由で実施することによつてその欠点は軽減され,他の方法(ventriculo-auricular shunt 15, Torkild—sen's procedure 6, ventriculo-peritoneal shunt 2)にない特長を有することを確信するにいたつた。本法による死亡は皆無で,菌血症,thrombinbosis of vena cava, embolism等の重篤な合併症もない。特に脳室造影を行なった直後にも実施できる点は有利である。脳実質や血塊或いはチューブの移動による含併症が主で,すでに修復可能である。胸腔からの吸収が悪くなつた場合のみ下方のチューブを心耳に入れ換える。
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