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編集後記
佐野 圭司
pp.1080
発行日 1964年12月1日
Published Date 1964/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201754
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もう今年もこのひと月となつてしまつた。この10月の末にオーストラリアのキャンベラでアジア,オーストラリア州脳神経外科学会があつて編者もそれに出席したので,その時の印象を書いてみたい。
この脳神経外科学会(Asian and Australasian Society of Neurological Surgeonr)は今度はじめて結成されたので,このキャンベラの会が第1回である。会長はオーストラリアの脳神経外科の大御所的存在であるSir Doug—las Millerである。キャンベラには昨年度のノーベル医学賞を受けたSir John Ecclesがいてその研究室は神経生理のほうのひとつの中心地となつていることは周知のことと思うが,今度の会の会場の世話はこのEcclesの教室の人がよくやつてくれたのである。またEccles自身も会のシンポジウムのひとつの「脳幹」でみずから「楔状東核による伝導」について演説した。
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