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特集 低体温法
〔1〕脳外科領域における低体温法—特に脳血行一時的遮断に関する諸問題
HYPOTHERMIA IN NEUROSURGERY, ESPECIALLY ON THE EFFECT OF TEMPORARY INTERCEPTION OF BLOOD CIRCURATION
橋場 輝芳
1
Teruyoshi Hashiba
1
1札幌医科大学脳神経外科
1Dept. of Neurosurgery. Sapporo Medical College
pp.1069-1079
発行日 1962年12月1日
Published Date 1962/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201371
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I.いとぐち
われわれ外科医にとつて手術時の出血をできるだけ制御し,また手術の生体におよぼす影響をできるだけ最小にすることに絶えず関心が払われ,これに対するいろいろの研究が進められている。特に脳外科領域においては,とり扱う脳という器管の特殊性から従来とも特別な考慮がなされて来ていると思われる。この意味において心臓外科にスタートを切つた低体温法が脳外科に導入されたのもあながち偶然ではないと考える。
われわれの教室で過去5年間にわたり行なわれてきたこの方面の研究について若干を述べる。なおわれわれの低体温法はすべて氷水浸漬体表冷却法によつて行なつた。
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