Japanese
English
特集 頭部外傷
〔16〕Megimideによる脳波賦活—特に頭部外傷を中心として
MEGIMIDE ACTIVATION OF E E G IN HEAD INJURY
石田 一夫
1
,
清水 隆
1
,
中島 喜夫
1
Kazuo Ishida
1
,
Takashi Shimizu
1
,
Yoshio Nakashima
1
1山口労災病院外科
1Dept. of Surgery, Yamaguchi Labor Accident Hosp.
pp.960-963
発行日 1962年10月1日
Published Date 1962/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201353
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒言
1952年Melbourne大学のShaw教授らの実験により,Megimideは抗Barbitur剤であると同時に,痙攣誘発の薬理作用を併せもつているということが確認され,1956年DelayがMegi—mideによる脳波賦活を報告して以来,急速に一般的関心を集め,わが国においても同剤の使用が試みられ,若干の報告がなされている。
われわれは,てんかんあるいはてんかん性疾患か否かの診断ならびに頭部外傷において,臨床発作はないが,潜在性てんかんことに焦点性てんかんを出現し得るような病巣(器質的脳損傷)の有無の検索のため,昭和34年春よりMegimideによる脳波賦活を追試し,いささか成果を得たので,その成績を報告する。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.