Japanese
English
特集 脳腫瘍の病理
〔4〕実験的脳腫瘍
EXPERIMENTAL BRAIN TUMOR
西川 喜作
1
Kisaku Nishikawa
1
1慶応義塾大学医学部神経科精神医学研究所
1Dept. of Neuropsychiatry, Keio Univ. School of Medicine, Seishin Igaku Institute
pp.657-662
発行日 1962年8月1日
Published Date 1962/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201298
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種々のマウス528匹にMethylcholanthrene pellet埋没移植を行なつた。マウス系統別,移植場所別実験とともに,発生した腫瘍の移植実験を行なつているのでそれらの報告をする。
用いたマウスは第1表のごとくDBA 212 C3H 33, Nc 40, dd 16, C57 B40 CFW 42 C1F39,雑系106計528匹で,このうち320匹が111日以上生存した。(111日というのは腫瘍の発生が最も早かつたものである。)うち39例に脳腫瘍の発生をみたが,DBA, C3H等color mouseにはできやすく,CF1, CFW等の白色マウスにはできにくいことがわかつた。C57Bは実験後なお日が浅く,まだ腫瘍はできていないが上述からすればかなりできるのではないかと思われる。
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