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第1回国際定位脳手術シンポジアム
THE 1 ST INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON STEREOENCEPHALOTOMY
西本 詮
1
1岡山大学医学部陣内外科
pp.73
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201190
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本学会は昭和36年10月11日及び12日の2日間,定位脳手術では草分けといつてもよいDrs. Spiegel and Wycisが世話人になつて,米国フィラデルフィア市のTemple大学で開かれた。丁度この学会と相前後してニユーヨークでは米国脳神経外科学会,ワシントンでは第2回国際脳神経外科学会が開かれていた。これらの都市は非常に近接しているので,世界各国から集つた脳外科医がこれらの学会に参加するのに大変好都合であつた。
フィラデルフィアは米国の中では非常に古い街で,クェーカー教の総本山があるのでQuaker Cityとかthe City of Friendly Loveとか呼ばれる落ちついた静かな街である。市の中心に聳えるCity Hallは最も高い建築物でその頂上には市の礎石を築いたWilliam Pennの50トンの重さの銅像が更に高くそびえて遠くからこれを望むことができる。Temple大学はこれより北約3哩の所にあり,市の中心を南北に貫くBroad Streetをはさんで医学部と病院とが向い合つて建つている。学会は医学部の3階の大講堂で11日朝9時から開会したが,米国内は勿論,世界各国から多数の学者が参集し,合計300名位に及んだと思われる。ヨーロッパからはスエーデンのLeksell,ドイツのRiechert,フランスのTalairach,スペインのObrador,スイスのKrayenbüb各教授等が出席し,日本からも20名近くの方が参加した。
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