特集 知能とその障害
シンポジアム—討論ならびに総括
井上 英二
1
,
白木 博次
1
,
高坂 睦年
2
,
中田 瑞穂
3
,
塚田 裕三
4
,
植木 幸明
5
,
室伏 君士
6
,
下田 又季雄
7
,
楢林 博太郎
6
1東大脳研
2岡大精神
3新大
4東邦大生理
5新大脳外科
6順大神経
7鳥大脳研
pp.756-759
発行日 1964年9月1日
Published Date 1964/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201704
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司会 これから討論に移りたいと思います。どうぞご自由に御発言ください。
はじめに私からひとつ伺いたいと思います。植木先生のお話になつた症例では,臨床的には術後2年頃までは改善される傾向がみられていますが,7年くらい経過を追及すると,知能指数の低下,あるいは人格水準の低下がみられる場合があるということでした。この点に関して,神経病理学者はどのようにお考えになるかということを伺いたいと思います。白木先生,このような手術的侵襲が長い経過の後に何かしらの変化をおこすということが神経病理学の立場から考えられるかということについてご意見をおきかせください。
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