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特集 定位脳手術
定位脳手術について
EXPERIENCES WITH STEREOTAXIC ENCEPHALOTOMY
半田 肇
1
Hajime Handa
1
1京都大学医学部第1外科
11st Dept. of Surgery, Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.17-24
発行日 1962年1月1日
Published Date 1962/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406201176
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京大外科では不随意運動症に対する定位脳手術を昭和28年以来行つているが,ここでは昭和33年末以降の症例についてのみ述べる。この2年半余りに取り扱つた症例の数は59例で,手術回数は74回である(第1表)。症状と破壊部位との関係は,昨年の本学会で述べた如く,第2表に示す如くである。この中でもつとも問題になると思われるのは,振顫及びrigidityに対して,われわれのねらつているzona incertaの部位と,陣内教授の講演にあつたTCの部位との関係であろう。
われわれの目標部位は,第1図に示す如く,前交連と後交連とを結ぶ線の中点より1.5ないし3mm後方で,その線上であつて正中線より10〜13mm lateralの点をねらつている。これはもちろん視床と内包との境界部ではあるが,陣内教授の講演から判断すると,われわれの目標部位のほうがやや内方に傾よつているように思う。
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